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イッティージャパン株式会社

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事業責任者のコラム(R2.8)vol.2

2020.08.24

 最近、'名もなき家事' という言葉を聞きました。


 大手ハウスメーカが行った家事に関する意識調査で初めて使われた言葉で、「掃除」「洗濯」「料理」といったはっきりとした名のついていない家事のことを指すそうです。共働き世帯が毎年増加しており夫婦で家事を分担したり効率的に行ったりすることがますます大切になっていますが、依然として女性の負担が大きいと言われます。そしてその原因の1つはこの '名もなき家事' を男性は認識せず女性が負担しているからともいわれます。


 皿洗い一つをとっても、食器を洗うだけではなく「洗う前に水に浸す」「乾いたら元に戻す」といった作業の積み重ねが必要です。毎日の生活には様々な '名もなき家事' があります。


 この '名もなき家事' への負担や不満を解決する為にまず必要なことは、こうした作業の1つ1つに名前を付けて家事に関わる負担を見える化することだそうです。全ての家事を共有した上で家事の分担を考えたり不要な家事を止めたりすることが、夫婦が気持ちよく仕事と家庭を両立することに繋がります。


 全国で子ども英会話教室を運営している私たちも非常に多くの部署が役割を分担しています。レッスンを提供する講師、講師をまとめる責任者、カリキュラム作成やイベントの運営をする本部、経理・総務・システム等を担当する管理部門と様々な部署の人たちがそれぞれの役割を果たすことで会員にレッスンを提供しています。


 部署・担当者によっては業務の負担や不満を感じたり業務の見直しや効率化が進まないことがあったりするかと思いますが、そこには 名もなき'業務' が影響しているかもしれません。ある業務を行うのに必要な準備・情報、効率のよい順番、結果の確認等々、はっきりとした名のついていない業務があるはずです。


  '名もなき家事' を参考にするならば、私たちに必要なことは、まず1つ1つの作業を確認して業務の手順や繋がりを見える化することかもしれません。そしてお互いの業務内容と繋がりを共有した上で分担を考えたり不要な業務を止めたり効率的な進め方を検討することが、関連する部署・人たちがお互いに気持ちよく働き自分達の業務への満足に繋がるはずです。
'名もなき業務' に注目して会員へのより良いサービスに繋げたいと思います。