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事業責任者のコラム(R3.7) オリンピックの変化

2021.07.27

とうとう東京オリンピックが開幕しました。

選手の活躍を目の当たりにスポーツの力を感じると共にまだ新型コロナの影響が大きく,、

開催や運営については賛否や色々な意見があるかと思います。今回の東京オリンピックの大会ビジョンでは

3つの基本コンセプトが掲げられています。その1つが '多様性と調和' です。

今回のオリンピックでも開幕直前まで様々な多様性に関する議論が生じました。



オリンピックは伝統や昔からの価値観により始まり、運営されてきました。

1896年第1回アテネ大会は参加241人全員が白人男性でした。近代オリンピックの基礎を築いたクーベルタン男爵は、

'女性をオリンピックに参加させることは実際的でなく面白くなく不快で間違っている。' とさえ述べています。

歴代IOC会長9人は全員白人男性で内8人は欧州出身です。



そのように始まったオリンピックが今日多くの女性が活躍するように至るまでには多くの人たちの努力と取組みが必要でした。

中でもフランスのアリス・ミリアという女性は男性中心のオリンピックに対抗して世界女子競技大会を立上げ、

IOCと交渉して多くの女子選手がオリンピックに参加するきっかけを作りました。

1928年には主要競技である陸上の5種目に女子選手22名の参加が実験的に認められ、

そのうちの1人が日本の人見絹江選手でした。

女子800mで日本女子初の銀メダリストとなり、その後の多くの日本女子選手の活躍の先駆けとなりました。



オリンピックは近年大会規模の肥大化、多額の費用負担や多くの環境への影響などの懸念から

立候補都市の減少が進んでいました。2004年開催の立候補11都市は2020年開催では5都市まで減少しました。

2024年パリと2028年ロサンゼルスは初めて2大会同時に開催都市が決まりました。

コロナ禍が無かったとしても従来のオリンピックからの変化は必然だったかもしれません。



東京オリンピックではコロナ禍という大きな変化に直面しました。

これまでの成功体験や価値観から大きく変わらず、新しく前向きな発信が少なかったことが

様々な問題や議論が生じた理由の1つかもしれません。

これまでの歴史からも社会や価値観の変化は加速することはあっても元に戻ることはありません。

私たちが運営する子ども英会話教室ペッピーキッズクラブも働く私たち1人1人も、

この変化を前向きに捉えて将来へ持続可能な事業・組織へ進化すべく努力と取組みを積み重ねていきたいと思います。